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”ヒーローは遅れてやってくる” V8搭載 新型ポルシェ「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」

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”ヒーローは遅れてやってくる” V8搭載 新型ポルシェ「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」

新型「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」

ポルシェは、新型「カイエンGTS」および「カイエンGTSクーペ」の予約受注を開始した。メーカー希望小売価格(税込)は「カイエンGTS」が1868万円、「カイエンGTSクーペ」が1923万円。

【画像】ポルシェ新型「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」と歴代カイエンの写真をみる 全154枚

ポルシェは2023年にフルモデルチェンジしたカイエンのモデルラインを、特にダイナミックなGTSモデルで完成させる。新しいGTSは、パワフルな500psのV8ツインターボエンジンおよびパフォーマンス重視のシャシーシステムを、日常の実用性と個性的なデザインエレメント、充実した標準装備を組み合わせたモデルである。

ポルシェのGTSモデルはグランツーリスモスポーツの略称で、ダイナミクスと長距離ドライブ性能をさらに高めたモデルであることを意味すると述べる。

カイエンの核心は、高性能スポーツカーであると同時に全地形対応SUVでもあるという点だが、GTSモデルにおけるこのバランスは、伝統的にオンロード性能の向上にシフトする。新型カイエンGTSは、パワフルな駆動システム、精密なチューニング、エクスクルーシブなデザインによって、この原則に忠実でありながら日常的な使用にも適しているとポルシェは強調した。

カイエン・ターボGTのシャシーテクノロジー

精密に磨き上げられたGTS専用シャシーと10mm低くなった車高は、カイエンGTSのエキサイティングな進化を特徴づける。

ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)とポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)を含むアダプティブエアサスペンションが標準装備され、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)やオプションのポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)など、すべてのシャシーコンポーネントと制御システムが、オンロードでの最適なパフォーマンスを実現するために特別に設計されたという。

GTSの2バルブダンパーテクノロジーは優れた応答性を提供し、2チャンバーエアサスペンションは、ドライバーの快適性を確保すると同時に車両に非常にダイナミックなスプリングレートが与えられた。

カイエンGTSモデルのフロントアクスルピボットベアリングは、カイエン・ターボGT由来のものであり、ホイールのネガティブキャンバーは、他のカイエンモデルと比べて0.58度大きくなった結果、驚くほど俊敏なコーナリングと卓越したハンドリングダイナミクスが実現したと発表された。

先代モデルより高効率かつ40psパワーアップ

緻密にチューニングされたシャシーに加えて、カリスマ的なV8もカイエンGTSの重要な特徴だ。

ポルシェが開発し、ツッフェンハウゼンで製造された4L V8ツインターボエンジンは、大幅な技術改良が施された結果、効率性が増し、パフォーマンスが大幅に向上した。

最高出力は先代モデルを40ps上回る500psとなり、最大トルクは4.08kg-m増の67.30kg-mとなった。加えて最適化された8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮し、走行性能を大幅に向上させる。

これらの特徴を組み合わせることで、真に卓越した性能を発揮する新型カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒、最高速度は275km/hに達するという。

さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスが独立した水冷回路を備え、この技術も高性能モデルのカイエン・ターボGTから採用されており、たとえばサーキットやワインディングロード走行の際に、継続的な耐荷重を安定させるものだと述べている。

GTSスタイルの専用デザインと装備

ポルシェのGTSモデルはすべて、ユニークでスポーティーなデザインによって一目でそれと分かる。

カイエンGTSは、車両の両サイドとリアにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれており、大型のクーリングエアインテークを備えた特別なフロントエンド、ダークティンテッド・ヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備されている。

このクラシカルなデザインDNAによって一目でポルシェと分かる外観を実現しながらも、いくつかの革新が加えられた。

標準装備のスポーツデザインパッケージの一部であるサイドスカート/フロントインレー/サイドウインドウトリム/ホイールアーチエクステンションなどのボディアタッチメントは、ハイグロスブラックで塗装される。

先代のGTSモデルでは、これらのボディパーツの一部はボディカラーと同色であり、対照的に、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプは、従来はブラックであったがダークブロンズカラーに変更された。

ポルシェGTSモデルのデザインレンジをさらに充実させるために、アンスラサイトグレーで仕上げた21インチRSスパイダーデザインホイールが装着され、カイエンGTSのインテリアでは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールが標準装備となる。

高品質素材のレース・テックスも車内のいたるところに使用されており、ルーフライニング/アームレスト/ドアパネル/8way調節機能付スポーツシートのセンターパネルをこのスエード調のファブリックが覆っている。

シートのサイドボルスターはさらに深くなり、コーナリング時の横方向のサポートがいっそう強化されると同時に、外観をさらにカスタマイズするために、カーマインレッドまたはスレートグレーネオのGTS専用インテリアパッケージも選択可能だ。

アンビエント照明とサラウンドサウンドによる新しいドライバーエクスペリエンス

新しいGTSモデルは、標準装備の曲面デジタルメーターパネルとオプションのパッセンジャーディスプレイを備えた新しいポルシェドライバーエクスペリエンスを含む、カイエンの広範な最新の製品アップグレードの恩恵を受けているとポルシェは続けた。

スポーツデザインパッケージ/ダークティンテッドHDマトリクスLEDヘッドライト/エアサスペンションに加え、ボーズ・サラウンドサウンドシステムとアンビエント照明も装備される。

さらにカイエンGTSクーペには、ガラス製の固定式パノラミックルーフ/アダプティブエクステンションリアスポイラーが標準装備される。

希望に応じて、ダークブロンズのテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムを装備することで、クーペのダイナミックな雰囲気をさらに高めることができ、これは3種類のライトウェイトスポーツパッケージの一部として利用可能だ。

軽量ルーフやカーボン製リアディフューザー、断熱材の削減などを含むライトウェイトパッケージにより、最大で25kgの軽量化も実現された。

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